酪農コラム/脂肪の代謝2ー乳脂肪の合成(2)
コラム
季節要因 季節によって乳中の脂肪酸の含有量は変化します。ニュージーランドでの研究では、春と夏の放牧時期に乳中の不飽和脂肪酸が増えることが示されています。乳脂肪の硬さ(冬は硬いバターができる)はこの…
全ての記事を自由な言葉で検索できます
季節要因 季節によって乳中の脂肪酸の含有量は変化します。ニュージーランドでの研究では、春と夏の放牧時期に乳中の不飽和脂肪酸が増えることが示されています。乳脂肪の硬さ(冬は硬いバターができる)はこの…
––– 分娩前の母牛の栄養管理 (つづき) ––– 分娩後の受胎成績を向上させるためには分娩トラブルを減らすことが重要であり、それには分娩前からの栄養充足が欠かせませんが、まずは4つの各キーワード…
はじめに 乳脂肪は乳中で最もエネルギーの高い要素であり、泌乳する動物にとって乳脂肪の生成は最も代謝上の負荷が大きいものです。乳脂肪の低下が起きるのは、代謝上のストレスを低下させるための動物の戦略で…
––– 繁殖障害につながる分娩トラブル ––– これまでの分娩管理のお話は、主に胎子や子牛についての内容でした。分娩前や分娩時、さらには分娩直後の飼養管理や対処によって、子牛が病気になるリスクは変…
乳脂肪の生成 乳脂肪率は、動物の種によって大きく異なります。乳脂肪が高いのは海に棲む哺乳類(30~55%)や寒冷な地域に住む動物(ホッキョクグマは31%)などです。家畜の中では水牛や羊(10~12…
––– 改めて環境改善の話––– これまで分娩管理の話の中で「良い牛に育てるために」というテーマで話をしてきました。このテーマは今回で一旦区切りを設けたいと思います。 こちらのテーマにおい…
脂肪代謝 脂肪生成の生化学が少し理解できると乳脂肪の生成と乳脂肪低下のメカニズムが理解しやすくなります。科学の用語で脂肪はトリグリセライドと呼ばれます。これは脂肪が常に3つの脂肪酸と1つのグリセロ…
––– 臍帯炎の予防(3):臍帯処置・消毒 (つづき)––– 細菌が増殖するには水分が必要です。逆に言うと、水分が無ければ細菌はほぼ増えないので細菌感染による炎症は問題になりづらくなります。つまり…
はじめに ほとんどの植物には脂肪はわずかに含まれる程度(1~4%)であるため、反すう動物の飼料に含まれる脂肪は非常に低いレベルであることが一般的です。豚用や鶏用の飼料では脂肪をより多く含みます(5…
––– 臍帯炎の予防(2):分娩環境 ––– このセクションは臍帯炎予防にとって最重要と言えます。 分娩環境を清潔に維持することさえ出来れば、このあとご紹介する臍帯の消毒なども必要ないと言…